先日自身の車の買い替え(中古車)があり、せっかくなので自身で登録を行う事としました。
地元中古車ディーラーさんから一時抹消状態の車を「予備検査渡し」で購入。
この「予備検査渡し」ですが地元の車屋さんから購入する際はほぼありえない手続きであると言えます。
車屋さんからすると予備検査通すのも車検通すのもほぼ手間は変わらないですからね。
強いていうと…
購入者からの印鑑証明や委任状を貰う必要が無かったり、印紙を貼ったり、自動車税の手続きをしたり、ナンバー貰ったりする手間が省けるといったところでしょうか・・・?
ただ、この「予備検査渡し」ですが「個人売買」「遠方のお客様へディーラーさんが販売」などで充分想定される手法です。
一時抹消状態の車を車検を受けて、又は上記「予備検査証」で、あるいは登録指定工場でうける「保安基準適合証」で新しい車検証の発行手続きをする事を中古新規登録といいます。
本日はこの中古新規登録についてみていきたいと思います。
中古新規登録とは
繰り返しになりますが、一時抹消されている車を再度登録する場合を「中古新規登録」といいます。
車検が切れている車を再度登録することですね。
車検→登録という流れになります。
車検とは保安基準に適合しているか否か検査する制度です。
中古新規の場合この保安基準を満たしているかどうか確認する書面として3種類のものがございます。
(どれか一つでよい)
- 自動車検査標(運輸支局で検査を受け合格印を受けたもの)
- 予備検査証(上記車検と同様検査を受けたもの)
- 保安基準適合証(指定整備工場で受けるもの)
保安基準適合証に関しては指定整備工場で交付してくれるという違いがありますね。
ディーラー・車検屋・ガソリンスタンド・大手カー用品専門店などで車検(継続のもの)を受けた際にもらうもので、目にされたことがある方が多いのではないでしょうか。
指定整備工場を持っているディーラーが販売する中古車の登録の際などでの利用が想定されます。
検査済のお車に関しては
とほぼ同様の手続きで登録ができます。
予備検査証→3か月、保安基準適合証→15日間
と有効期間があるので手続きの際注意が必要です。
ここで一つ問題が!
もし皆さまがこの「予備検査証」「保安基準適合証」付きのお車を手に入れた場合、ご自身で登録を行おうとすると…
車にナンバーが無いので公道を走行させる事ができません!
ご自宅までナンバー無しのお車が陸送で届いたとしても…
動かせません!
運輸支局まで車を持ち込まないと登録しナンバーを付ける事はできないのです。
しかし、方法はございます。
- 陸送業者に頼む
- 仮ナンバーを借りる
- 行政書士の出張封印を利用する
札幌のお客様が道外や遠方からナンバー無しのお車を購入された場合、陸送で運ばれてくることでしょう。
キャリアカーや船あるいは自走(陸送業者は回送用仮ナンバーを持っています。)にて。
一番効率の良い方法は札幌運輸支局まで運んでもらいそこで登録やナンバー取り付けまで終わらしてしまうのが良いです。
ただ、業者やお客様の都合がつけにくい場合も想定されます。
市役所・区役所で仮ナンバーを借り、それを付け運輸支局まで自走する方法。
札幌市では区役所(篠路・定山渓に出張所有)で借りる事ができます。
- 印鑑
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 自賠責保険証(原本)
- 車検証等(原本)
こちらをご用意の上、窓口で申請書に記載し不備が無ければ¥750の手数料を支払い即日貸出。
※申請書が令和3年11/1より変更となります。
注意事項
・車検名目でなければ借りられない。
・出発地・経由地・目的地を詳細に記載。(欄がとても細かく書ききれない恐れがありますので注意)
・ビスを用意する。
・借りられる期間が短い(土日祝を含め5日間)
・自賠責保険に加入していなければならない。
→通常車検時に加入するものですが仮ナンバー運行する場合は必ず加入していなければなりません。
ネットでの申し込みはできません。自身で加入するには取扱代理店に出向く必要がございます。
行政書士が行える出張封印を利用する事でご自宅で登録からナンバーの取り付けまでできます。
更に、遠方販売地で札幌ナンバーを取り付ける事も行政書士間の再々委託制度を利用すれば可能です。
※遠方ディーラーさんからの納車の場合は基本この方法で販売される事が多いのではないでしょうか。
登録含めて代行するので、一番便利な方法であると言えます。
併せて車庫証明代行を含めてご依頼頂くと更に便利でお得です。
おわりに
費用は掛かりますが、「行政書士に依頼すること」が一番簡単で便利であると言えるのではないでしょうか。
ご自宅にナンバーが無い車が納車される事は現実的にあまり無いシチュエーションであると思いますが
今後、個人売買の増加に伴い徐々に増えていくかもです。
また申請に関しては、OCRシートの記入や重量税・自動車税の申請など一見の方には中々わかりずらいという特徴があります。
車の登録でお困りでしたら、弊所へお問合せください。